岡庭由征は医療少年院に送致されていた!入院期間はどのくらいで入院中は何をするの?

2019年に起きた、茨城県境町の住宅で夫婦が殺害され子供2人が重軽傷を負った事件で、岡庭由征(おかにわよしゆき)容疑者(26歳)が逮捕されました。

岡庭容疑者は、この半年間に3回も逮捕歴があるそうです。

半年間に3回って、普通じゃ考えられないですね!

実は岡庭容疑者は10年前にも連続少女刺傷事件の容疑者として逮捕歴があるんですね。

このときは、殺人未遂容疑で逮捕起訴されたのですが、地裁は刑事処分をくださずに、「医療少年院で治療することが再犯防止の最良の手段だ」として医療少年院に送致することを決めたそうです。

岡庭容疑者が入院したという医療少年院とは、入院期間はどのくらいで、入院期間中はどういう更生プログラムがあるのか調査してみました。

 

医療少年院の入院期間はどのくらい?

そもそも医療少年院とはどういうものかというと、

心身に著しい故障のある、おおむね12歳以上26歳未満の者を収容。
精神的・身体的に疾患のある少年に治療を施しながら、社会生活に適応させるための施設。

引用:少年院の総合情報サイト

少年院の総合情報サイトによると、収容期間(入院期間)は3種類あります。

  • 特修短期処遇:4ヶ月以内
  • 一般短期処遇:6ヶ月以内程度
  • 長期処遇  :原則2年以内

長期処遇は原則2年以内ですが、一般的な期間は11ヶ月~12ヶ月程度だそうです。

1年以上の期間収容される場合には、比較的長期や相当長期の勧告を受け、非行の進み具合によっては2年を超える場合もあります。
岡庭容疑者の場合、5年間程度の処遇を勧告されています。

連続少女刺傷事件を起こした時は16歳でした。その後18歳の時に医療少年院送致が決定します。

5年間だと、23歳の時に少年院を出院したのでしょう。

決定要旨によると、家裁は「治療教育的働きかけには相当の長期間を要する」と判断。5年間程度の処遇を勧告した上で、「23歳でなお精神に著しい問題がある場合、26歳を超えない期間で医療少年院への収容を継続することが検討されるべきだ」とした。

茨城県境町の夫婦殺害事件時、岡庭容疑者は24歳。

23歳の時に出院したのであれば、1年後には再犯したことになります。

「23歳でなお精神に著しい問題がある場合、26歳を超えない期間で医療少年院への収容を継続することが検討されるべきだ」と言われていたのに、26歳まで入院継続されなかったのが悔やまれます。

 

医療少年院では何をするの?

少年院とは言っても、医療少年院は「精神的・身体的に疾患のある少年に治療を施しながら、社会生活に適応させるための施設」ですから、病院みたいなものですね。

医療少年院は全国に4ヶ所あります。

  • 関東医療少年院
  • 神奈川医療少年院
  • 京都医療少年院
  • 宮川医療少年院

医療少年院では、医療プログラムも行われています。

少年院総合情報サイトによると、

  • 薬物療法
  • 精神療法
  • 家族療法
  • その他の医療プログラムおよび教育プログラムとの連携

があるそうです。

薬物療法とは、処方薬投与になります。疾患があるので、薬による治療が必要となるわけですね。

精神療法とは、カウンセリングや訓練が行われます。

家族療法とは、家族を対象とした心理療法の総称を指すそうです。

その他の医療プログラム及び教育プログラムとの連携とは、保健衛生指導や健康管理、食育だったり、生活指導などが行われます。

 

岡庭由征はどこの医療少年院に送致された?

確かな情報が無いのでわかりませんが、神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇聖斗事件)の少年Aは「関東医療少年院」に入院したので、もしかしたら岡庭容疑者も同じ関東医療少年院だったかもしれません。

 

岡庭由征は医療少年院に送致されていた!のまとめ

2019年に起きた、茨城県境町の住宅で夫婦が殺害され子供2人が重軽傷を負った事件で、岡庭由征(おかにわよしゆき)容疑者(26歳)が逮捕されました。

岡庭容疑者は10年前にも連続少女刺傷事件を起こし、逮捕起訴されていました。

犯行当時16歳だった容疑者は、再犯防止には刑事処罰ではなく医療少年院で治療することが最良という判断で医療少年院送致が決定し、18歳から入院していました。

おそらく5年間入院していたのではないかと思われます。

もし、まだ継続して入院していたら、あるいは、医療少年院ではなく刑事処罰の決定が下されていたら・・・。

結果論でしかありませんが、もしかしたら茨城県の事件は起こらなかったかもしれません。

今度こそ罪を償って欲しい、そう願います。