ステルス値上げが話題になっています。
ところで「ステルス値上げ」と、「値上げ」は違うのでしょうか?
そこで今回は、
- ステルス値上げの意味
- ステルス値上げは何故行われるのか
- ステルス値上げの言い訳が苦しい
- ステルス値上げで生産終了したものは?
という内容でご紹介していきます。
ステルス値上げの意味
「ステルス」とは、敵のレーダーには映らない戦闘機のことをいいます。
そこから、消費者が気づかないうちに行われる値上げのこと「ステルス値上げ」といいます。
気づかないうちに値上げって、なんかいい気持ちしないですね。
企業側からすると、値上げして消費者が離れていくのを避けたいのかもしれませんが、実際の理由はどうなのでしょうか?
ステルス値上げは何故行われるのか
企業で働く人達も私達と同じ消費者ですから、気づかないよう値上げする行為はいい印象を持たれないと分かっていると思います。
それでもあえて「ステルス値上げ」に踏み切るには何か理由があるのではないでしょうか?
5/30日付けのオトナンサーの中で、次のように書かれています。
商品の価格は原材料費や人件費、物流費用など、もろもろのコストを回収した上で、メーカー側に適正な利益が生じるよう設定されています。この場合の『適正な』というのは得られた利益の中で、今後、必要な投資や企業の体制を維持し続けるために必要な費用を賄えるという意味です。
コストはいつも一定ではなく、世の中の環境の変化によって変動しますが、価格を変えずにいると適正な利益が得られなくなり、最悪の場合は赤字となります。そのため、『商品の分量を少しだけ減らす』といった小さな変化で適正な利益をカバーできる場合や、将来的に以前の分量に戻せる見込みがある場合は販売価格そのものは変えず、商品の分量を減らすステルス値上げで対応するケースが多いのです
引用:オトナンサー(https://news.yahoo.co.jp/articles/e552993e43ffb9f1100ad78171850f5f08fbdfb4)
つまり、商品価格はもろもろのコストに適正な利益が生じるように設定されているんですね。
だけれども、そのコストは一定ではなく環境の変化などで変動することがある。
コストが高くなると利益が得られずに赤字となる。
それを回避するために、分量を少し減らすという形で利益を確保しようと言うものですね。
少し減らすだけでも、チリツモで大きく変わりますからね。
でもこっそり値上げされるより、「こういう理由で値上げします」と言ってくれた方が消費者側としては納得できそうな気もするのですが、どうなんでしょうか?
実際、ガリガリ君で有名な赤城乳業さんは値上げするに当たりお詫びCMを流されて話題になりました。
ガリガリ君値上げのCM、エイプリルフールとの関係は
>10円値上げガリガリ君、おわびCMが話題 潔すぎる?製造元に聞く – ウィズニュース https://t.co/1z92sfqI8D #withnews #ガリガリ君 pic.twitter.com/OYtGEjDGIR
— withnews (@withnewsjp) April 5, 2016
赤城乳業さんの場合、好意的に受け止められたのですが、値上げ公表するかどうかは企業の考え方次第になるのでしょうね。
ステルス値上げの言い訳が苦しい
記憶に新しいところで言うと、キットカットの値上げ理由が苦しいかな、という気がします。
その理由、なんかおかしい・・・と私は思いましたね。
キットカットが新しくなって新登場
小さくなってお値段据え置き
しかも美味しさそのまま砂糖10%オフあらまぁ
ふざけてんのかぁぁw小さくなったら砂糖の量も減るでしょうよ💦
極めつけが、お客様の
砂糖、カロリーの摂取を抑えたいとの声多くなんだその言いくるめ方は(⌒-⌒; ) pic.twitter.com/Qs6czQ49Fg
— ぴよぴよまる (@Rosy_gentleman) October 7, 2020
「砂糖・カロリーの摂取を抑えたいという消費者の声に応える」という言い訳(?)でお値段据え置きで減量、つまりステルス値上げですね。
本当に摂取を抑えたければ自分で量を控えるよ~って感じじゃないですか?
他にもこんな言い訳があるんですね。
- パッケージリニューアル(パッケージが小さくなるので実質減量)
- 地球にやさしいエコサイズ
確かに、パッケージリニューアル後に量が減ったと思われるものありますよね。
特に、洗剤やシャンプーなどの日用品に多い気がします。
ステルス値上げが原因で生産終了したものは?
実は、ステルス値上げが原因で生産終了したのではないか?と言われるものがあるそうです。
それはグリコの「ドロリッチ」
ステルス値上げで真っ先に思い付く商品……🙄
ドロリッチ味は好きだったんだけどなあ pic.twitter.com/LVInAPtaQt— いざよいかむい@ライズ弓/ぽてぃ島 (@xxizayoixx) May 30, 2021
確かに言われてみたら、見かけないですもんね。
生産終了していたんですね・・・。
ドロリッチですが、2007年に「新感覚の飲むスイーツ」というコンセプトで発売され人気商品となりました。
しかし、2009年にピークを迎え、その後の売上は伸び悩みます。
発売当初は内容量が220gで150円でした。
それが、類似商品が出てきて競争が激化していきます。
そのため、価格は据え置きで内容量が200gに、わずかですが減量されます。
その後もデザインを変更するなどしながら、
180g、120gへ、と減量していったんですね。
しかし、最初220gで、その後120gに減量ってほぼ半減じゃないですか!ビックリです!
やっぱドロリッチさんが最強 pic.twitter.com/3eOr22ZSQv
— おも茶 (@toytea11) May 30, 2021
これだけ減量しても売上は戻らなかったため、180gに戻したそうですが、消費者の心は戻ることはなく、2019年3月に生産終了となりました。
ステルス値上げのカントリーマアムの変化がすごすぎる!
今回調べていたら、カントリーマアムの変化がすごすぎることを知りました。
確かにね、量が減っただけでなく小さくなったな~と感じていましたがこんなに小さくなっていたとは・・・。
カントリーマアム問題。#テレビが絶対に報道しないニュース pic.twitter.com/Ov6fpjTqic
— ゆめじか (@yume_jika) March 9, 2021
内容量も10枚も減っていたんですね。
悲しすぎます(泣)
お菓子だけでなく、ヨーグルトも量が減っているし、そう言えばペットボトル飲料も減っているものありますね。
今後、どれだけ減っていくのでしょうか・・・。
ポテチなんて、「中身ほとんど空気」なんてTwitterがありましたよ。
先日マジに久しぶりにポテチを買ってみたら、
中身殆ど空気でした。
特に最近宣伝してる「超厚切」タイプ。
あのサイズの袋、要る?🤣— みるひ~ (@santa_dx) May 30, 2021