女子テニス世界ランキング2位の大坂なおみ選手が、全仏オープンで記者会見拒否をしていることを知っていますか?
大阪なおみ選手には大阪なおみ選手なりの理由がありますが、そのわがままな態度に世界中で賛否両論が巻き起こっています。
今回は、そんな記者会見拒否をする大阪なおみ選手への肯定的な意見や否定的な意見、様々な声を集めてみました。
大阪なおみ選手が記者会見を拒否する理由は?
ことの発端は、大阪なおみ選手がフランス・パリで開幕する四大大会、全仏オープンで記者会見すべてに応じない旨を、自身の公式TwitterとInstagramで表明したことから。
その表明の理由としては、「これまで記者会見に参加したり見たりし、アスリートの心の健康状態が無視されていると感じていた」と記者へ苦言。
更に「負けた選手をあのような場で問い詰めるのは、落ち込んでいる人を蹴落とすようなもの」と選手への悪影響について指摘していました。
大阪なおみ選手はこれまでも自身の意見の主張をするために、様々な方法を取ってきました。
ですが、記者会見に応じるのはテニス選手にとっては規定に定められている義務となっています。
会見拒否というのは異例の事態で、世界中で賛否両論されています。
大阪なおみへ選手のわがままな態度にプロテニスプレイヤーからの反応は?
大阪なおみ選手と同じ、プロテニスプレイヤーの中でも様々な意見が見られています。
ただ、大体の選手が大阪なおみ選手の考えについて一定の理解を示すものの、記者会見は応えるべきとコメントを発表しています。
ここでは、コメントを発表している選手たちについて一部ご紹介していきたいと思います。
ノバク・ジョコビッチ選手
男子テニス世界1位のジョコビッチ選手は、大阪なおみ選手の記者会見拒否については一定の理解を示したものの、会見に応じるべきとのコメントを発表しています。
「記者会見が不快なものであることはわかる。特に試合に負けた後の会見は、必ずしも楽しいものではない。けれど会見に応じることも僕たちのスポーツの一部であり、ツアーでの生活の一部でもある。それは僕たちがやらなければいけないことなんだ」
サミュエル・グロス選手
サミュエル・グロス氏は世界最速サーブ(時速263キロ)のギネス記録を持つ元デビスカップオーストラリア代表選手です。
彼はかなり批判的な姿勢のようで、「彼女にすべてを与えてくれたスポーツに対する侮辱」と表現しています。
「ツアーに参加する全選手の義務づけられていることを、自分だけが簡単に選択できるなんて考えるのはまったくのジョークだ」
「彼女の発表は見当違いで、偽善に満ちている」という厳しいコメントも発表しています。
A・バーティ選手
A・バーティ選手は、女子シングルスで第1シードとして出場する世界ランク1位のテニスプレイヤーです。
彼女は大阪なおみ選手の会見拒否について、「記者会見も仕事の一部」と自身の意見を口にしつつも賛否についてはやんわりと回避している印象のコメントを発表していました。
「私の考えとしては、記者会見も仕事の一部だと思っている。私たちはプロテニス選手としてどんなことにサインしているかを知っている。なおみがどう感じているかとか、彼女の決断についてコメントすることはできない」とコメントしています。
記者会見は仕事の一部だけど、自分は不快になるものでもないしその時間を楽しむようにしている、という考えも語っていました。
錦織圭選手
一方、日本のトップテニスプレイヤーである、錦織圭選手も大阪なおみ選手への否定的なコメントを明らかにしています。
「嫌なこともあるけど、大会で賞金をもらい、いろんな人が大会に関わってくれていることを考えると、しないといけないことだと思う」
トップ選手として注目され続けることの難しさにも触れてはいたのですが、
記者会見はすべきとコメントしています。
大阪なおみ選手のSNSやニュースのコメントの反応は…
SNSやTwitterでも大阪なおみ選手の会見拒否については様々な意見が交わされています。
大阪なおみ選手への肯定的なコメントとしては…
- 自分の意見を貫き通してほしい
- 「プロとして会見に応じるのは当然」あまりにも軽率 差別的な発言だ
- 選手じゃなくて配慮しない質問する記者を出禁か罰金にして欲しい
- 大きい組織に嫌なものは嫌って言えるのは凄い事だとは思う
肯定的な意見では、自分の意見を貫けるのは凄い、という内容が多かったです。
また、大会側が選手に対して配慮する必要があるのでは?という疑問を持つ人も多数いました。
一方で、大阪なおみ選手への否定的な意見は…
- 会見しないのはスポンサーをも拒否した事になる。スポンサーに対する裏切り行為
- プロであるなら契約上の義務である会見は履行しなければいけない
- 毎回大会を利用してのなにかに対する訴えが多すぎる
- 幼稚でプロとしての自覚に欠けてる
- 自分の首をどんどん締めている
- ラケット叩きつけたことに対して未だに気分悪い
全体数として、肯定的な意見より否定的な意見の方が圧倒的に多いためか様々な内容が集まりました。
特に多かったのはスポンサーへの配慮がないといった意見でした。
大阪なおみがこのまま記者会見を拒否し続けたときの罰則は?
大阪なおみ選手は5月30日に初戦突破し、コート上のインタビューには応じましたが、記者会見については宣言通りに拒否しています。
記者会見を拒否したことによってテニス・全仏オープンの主催者は1万5000ドル(164万円)の罰金を大阪なおみ選手に科しました。
今後も拒否を続けるのであれば、より多大の罰金はもちろんのこと、全豪、ウインブルドン、全米の他のグランドスラムなどの大会からも出場停止になるかも!?と言われています。
テニス界を揺るがす前代未聞の事態となっている今回の大阪なおみ選手の会見拒否問題。
今後どう収束していくのか注目したいところです。